星になりたい子

未だに病名がはっきりしないメンヘラの日常(?)

帰る家がないということ

母が死んだのが去年の9月


それから家族はなんだか変わってしまった


母はシングルマザーだったので父親は幼い頃から知らなかった

どんな顔なのかもどんな人なのかも知らなかった

ただ一つ男性という生き物は卑劣で汚いというイメージだけを私に残した


今の私には家族が1人しかいない

それが兄

兄妹仲は悪くもなく普通だった

むしろ仲の良い方だったかもしれない

お金のことで揉めた

母が残したお金で好き勝手やる兄にはさすがに呆れていた

兄はキレやすくすぐに人を殴る

私は耐えきれずに家を出てきた


今は恋人の家に身を置かせてもらっている


電車に乗っていると当然だけど色んな人がいるだけどほとんどの人が帰る家がある


これから出かけるのかもしれないし

これからそこに帰るのかもしれない


羨ましかった

当たり前のように母親がおかえりと言ってくれる家庭

ご飯が用意してある家庭

あたたかい家族

私にはもうなに一つないのだ

血縁がある人間とそうじゃない人間は

やはり違う

どんなに大切にしても

裏切られる可能性がある

家族にも裏切られることはあるが

縁が簡単に切れない


当たり前の愛情が欲しかった

愛されたかった

母親からの愛も父親からの愛も私は知らない

愛されるということがどれだけ満たされることなのか

愛すとはどのようにするのか

私は知らない

生きている意味も頑張る理由も

もうなにも見つからない

生きてる価値もない